101円台を回復するも上値は重い!
昨日のドル円は、100.874円で取引を開始した後、東京市場において前日海外時間の急落に対するドルの買い戻しが先行し101.34円近辺まで値を上げました。その後、日経平均株価が戻りの鈍い展開となったことで100.75円前後まで下げ足を速めました。財務省が15時から日銀、金融庁との当局者会合を開催すると明らかにしたこともドルの買い戻しを誘い101.10円台まで反発しましたが、勢いも長続きしないなど一進一退の展開となりました。欧米市場では、下落して始まったナイト・セッションの日経平均先物が買い戻されたほか、全般ドル高が進んだ影響からじりじりと下値を切り上げ、米10年債利回りが一時上昇に転じたことも支えとなり、日通し高値となる101.56円近辺まで上昇しました。ただ、市場ではロンドンフィキシングに絡んだドル売りが観測されたとの指摘があり失速し、ユーロ円などクロス円の下落に押された面もあり101.10円前後まで下押ししました。なお、7月ADP全米雇用報告は市場予想より強く、7月米ISM非製造業指数は市場予想を下回る結果となりましたが、相場への影響は限定的となりました。前日比では0.363円高い101.246円で取引を終えました。
≪2016年08月3日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り29% 買い71%
ユーロ・円 :「ブル」 売り44% 買い56%
英ポンド・円 :「ブル」 売り37% 買い63%
豪ドル・円 :「ブル」 売り14% 買い86%
NZドル・円 :「ブル」 売り13% 買い87%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り52% 買い48%
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前週分
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前週分
10:30 AUD 小売売上高[前月比] 6月
14:45 CHF スイスSECO消費者信頼感指数 7月
17:00 EUR 欧州中央銀行(ECB)月報
20:00 GBP イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表グラフのマーク
20:00 GBP 英中銀資産買取プログラム規模
20:00 GBP 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
20:00 GBP 英中銀イングランド銀行、四半期ごとの物価報告(インフレリポート)
20:30 USD チャレンジャー人員削減数[前年比] 7月
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
23:00 USD 製造業新規受注[前月比] 6月
- 今日のトレードポイント -
7月ADP全米雇用報告は市場予想よりも強い結果となりましたが、市場では米連邦準備理事会(FRB)の利上げは来年以降との観測が引き続き優勢となっています。また、日銀の追加緩和策の手詰まり感や、政府の経済対策発表に伴う材料出尽くし感もあり、本日のドル円は上値の重い展開が予想され、100円の半ばを下回った場合には100円割れも視野に入れて置きたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 100.00-101.80
ユーロ・円 111.50-114.00
ポンド・円 131.00-137.50