米雇用統計の好結果を受けて上昇!10ヶ月振りの高値更新
金曜日のドルは前日のNYダウ上昇を受けて日経平均をはじめとしたアジア株が上昇したため1.889円まで値を伸ばしました。その後、ギリシャ政府が債務交換交渉の結果を公表。債務交換の参加率が85.8%だったことを発表し、これに併せてCAC(集団行動条項)を発動する方針を示したことが嫌気され81.471円まで値を崩しました。注目されていた米雇用統計は、2月の非農業部門雇用者数が予想を上回ったことに加え(予想:21.0万人、結果:22.7万人)、前回発表の1月分が24.3万人増から28.4万人に上方修正された事が好感され82.645円まで上昇しました。その後も高値圏を維持したまま82.415円で週末クローズとなりました。
ユーロ円はギリシャが自国の国債を保有する民間債権者に債務減免を強制する措置を発動すると報じられると、それまでの楽観姿勢から一転してユーロ売りが強まり107.694円まで下落しました。しかし、「総じて想定の範囲内」との見方が支配的となったため下値は限られ、米雇用統計の好結果を受けて下げ幅を縮小すると108円台を維持して108.120円で取引を終えました。
≪2012年3月9日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り41% 買い59%
ユーロ・円 :「ベア」売り57% 買い43%
ユーロ・ドル :「ブル」売り48% 買い52%
英ポンド・円 :「ブル」売り48% 買い52%
豪ドル・円 :「ブル」売り40% 買い60%
NZドル・円 :「ベア」売り51% 買い49%
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 国内企業物価指数[前月比] 2月
08:50 JPY 国内企業物価指数[前年同月比] 2月
08:50 JPY 機械受注[前月比] 1月
14:00 JPY 消費者態度指数・一般世帯 2月
16:00 DEM 卸売物価指数(WPI)[前月比] 2月
先週末の米雇用統計を受けて、ドル円はネックラインとなっていた82円を上抜け10ヶ月振りの高値をつけました。テクニカル的に値が軽くなった事に加え、ギリシャ債務問題が一段落したことから、主要国株価が堅調推移となれば、上値を試す場面も出てくるかもしれません。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 81.70-83.00 ユーロ・円 107.00-109.90 ポンド・円 128.00-130.30