ドル円は米雇用統計や長期金利の上昇から1月23日以来の高値更新
先週金曜日のドル円は、東京市場において日銀が国債買い入れオペを増額したことでドル買いが先行するも、日経
平均株価が下落すると109.28円近辺まで下落。その後日経平均株価が下げ幅を縮小すると109.82円付近まで上昇しま
した。欧米市場では、欧州勢のドル買いや米雇用統計を前のポジション調整からドル買いが強まりじりじりと上昇。
注目されていた米雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比20万人増と市場予想の前月比18万人増を上回ったほか、
前月分も上方修正されました。また、同時に発表された平均時給も市場予想より強い結果となり、米長期金利の上昇
とともにドル買いが加速し、1月23日以来の高値となる110.47円近辺まで上昇しました。その後、NYダウ平均が一時
450ドル超下落したことやナイトセッションの日経平均先物が220円下落したことを受け円買いドル売りの流れとなり
110.01円付近まで下落しました。前日比では0.845円高い110.162円で取引を終えました。
≪2018年2月2日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り28% 買い72%
ユーロ・円 :「ベア」 売り79% 買い21%
英ポンド・円 :「ベア」 売り59% 買い41%
豪ドル・円 :「ブル」 売り20% 買い80%
NZドル・円 :「ブル」 売り19% 買い81%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り78% 買い22%
【今日の主な経済指標】
10:45 CNY Caixinサービス部門購買担当者景気指数(PMI) 1月
16:00 TRL 消費者物価指数(CPI)[前月比] 1月
17:50 FRF サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 1月
17:55 DEM サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 1月
18:00 EUR サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 1月
18:30 GBP サービス部門購買担当者景気指数(PMI) 1月
19:00 EUR 小売売上高[前月比] 12月
19:00 EUR 小売売上高[前年同月比] 12月
00:00 USD ISM非製造業景況指数(総合) 1月
01:00 EUR ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、発言
- 今日のトレードポイント -
今週は主だった指標が無い事から再び日米の金利差を睨みながらの展開が再開する事が予想されます。ドル円は日
銀の緩和縮小可能性を材料に売りが強まったものの追加の手掛かりには乏しく、直近米債金利は10年債で2.8%台を推
移しておりしっかりと上昇しています。またテクニカル面でも下落トレンドの終了を示しており、引き続きユーロド
ルの動向を睨みながらドル円も112-113円台までじり高となっていくと見ています。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 109.50-111.00
ユーロ・円 136.00-138.50
ポンド・円 153.00-157.50