為替では輝きに欠ける黄金週間に
東京市場
東京市場ではユーロドルが方向感模索。ユーロドルはNY市場時間に発表を控えていた雇用統計を前にした様子見ムードに加え、材料不足感から動意に欠ける展開となりました。
ロンドン市場
ロンドン市場ではポンド円が軟調。ポンド円は英国で行われている地方選で与党保守党と最大野党労働等の苦戦が報道され、下落の一途を辿りました。ただ全体的に東京市場から引き続き動意に欠ける展開となりました。
NY市場
NY市場ではドル円が雇用統計を受けて軟調。ドル円は雇用統計の堅調な結果を受けて111.64円まで上昇するも、平均時給のネガティブサプライズですぐに売りが優勢となりました。その後もISM非製造業指数も軟調な結果となり、ドル売りに歯止めはかからず、じわじわと下値を伸ばしました。
【今日の主な経済指標】
10:45 CNY Caixinサービス部門購買担当者景気指数(PMI) 4月
16:50 FRF サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 4月
16:55 DEM サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 4月
17:00 EUR サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 4月
18:00 EUR 小売売上高[前月比] 3月
18:00 EUR 小売売上高[前年同月比] 3月
JPY 休場
GBP 休場
KRW 休場
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-今日のトレードポイント-
先日の雇用統計では、非農業部門雇用者数・失業率が非常に堅調な結果だったのに対し、直近強く意識されている平均賃金が軟調だったことを受けて、ドル売りが優勢となる展開でした。失業率は49年ぶりの水準でほぼ完全雇用が実現しており、これ以上よくなりようがない状態まで来ています。つまり、ポジティブサプライズの余力が失われ、ネガティブサプライズのみを残している状況です。現実問題として、現在の好調な雇用・景気が"いつ崩れるか"という点に市場の注目は集まっているといっても過言ではないでしょう。ただ、米国経済が非常に堅調であるという点においてはデータ上、疑う余地はない点にも注意が必要です。
本日は日本の超大型連休(GW)最終日です。今年のGWは例年のGWに比べかなり特異であったといえます。例年のGW期間値幅がドル円で平均191pipsなのに対して先週の値幅はおよそ86pipsに留まりました。雇用統計や各国政策金利発表をこなしてもなおこの値幅というのは些か輝きに欠ける黄金週間と言わざる得ません。最終日である本日で値幅という輝きを取り戻せるか、要注目です。